-いよいよEV試作車を
補助金も決定し、10月から愛媛の佐藤教授などの指導を受けて最終的な詰めを行います。日進月歩の世界ですか ら、中国製や国内産など吟味して部品の組み合わせを検討します。
-どんな事に
走行安定性を重視して、車幅1m30、 長さ2m50、速度は時速60キロといった 小型トラック型超小型モビリティで、 走行距離は積載するバッテリーの容量で異なります。今回は試作で販売しま せんが、販売車両は1台80万円を予定 しています
-実際に出 来上がるのは
1月には 完成します。 部品の組み立てや加工は地元のやる気のある自動車整備工の人などを募って、 専門家の指導を受けながら作ります。 今回の試作車を製作後、長崎総科大学の専門家による評価も受けて、超小型モビリティ認定制度への対応も検討を予定しています。
-きっかけは
昨年からエビッツの会議に参加して、 各大学の優秀な先生方にお会いする機会が出来ました。
皆さんが実証地となった五島に対して「アイラヴ五島」を語り、特に鈴木先生は、五島の将来性に対して夢のあるお話をされ、縁もな い五島に入れ込んでくださるのを知りました。地元で作れないか、と言う問いかけに、当初は誰か挑戦する人がいれば良いのに、という程度でしたが、佐藤教授や田中教授との出会いもあって、 今回のチャレンジにつながりました。
-何が後押しに
五島でも20数社の整備工場がありま す。整備工場で働く人などが夢を持てる仕事だ、と思いました。大学対抗自動車レースのような話につながるといいな、と言う思いもありました。私自身はメカに弱いのですが、それぞれの専門家に任せれば良いと思っています。
-販売については
大規模な自動車業界と互すつもりも なく、フォルムや色などオーダーメイ ド的に作れそうなので、いわば、すきま産業的な電気自動車産業を目指して います。学校や、市場、動物園などの私施設内での業務用などに向きますし、 2次離島などでの燃油代対策にも良いと思います。
-五島市とタイアップも
五島市が、日本版EMECへの県の候補になりました。五島市の再生エネ ルギー推進の担当課とも協力して、2 次離島対策への活用など行政の看板政策として、エネルギー先進地・五島の売込みにも利用して貰えれば、と思って います。
-今後は
具体的には、島内企業の連携を促進 して地域産業の活性化のきっかけづく りになればと思っています。 EMECのようなエネルギー開発政策は、この島に油田が開発されるのと 同じです。五島独自の多様で豊富な自然エネルギーによる電力の地産地消に 大きな可能性があり、市としての売電 も夢ではありません。この島に風が吹 いていることを感じてほしいのです。 「日本版EMEC」とは、英国の実証試験場「ヨーロッパ海洋エネルギー センター(EMEC)を見本に、洋上風力や波力・潮力など海洋エネルギーの国際的な実験フィールドの整備構想を国が進めており、長崎県は、五島市や新上五島町をそのポテンシャル の高さから実証地の候補地として推薦 している。
平成25年9月28日(土) 第163号(五島新報新聞掲載)
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